当校の趣旨


高知文学学校は1957(昭和32)年11月10日に開校しました。半世紀をこえて、多くの人々とともに高知の文学土壌をたがやし、みずからの手で文学を生み出そうと歩んできました。日々の暮らしのなかで自分をみつめ、社会をみつめ、希望をいだき、皆が学び、文学をわがものにしていこうという学校です。

 そのため、過去の文学にはどんなものがあったか、また、それらをどう鑑賞していくか、テーマをとらえ、表現するための言葉の選び方、文の書き方など、文学史、創作方法、鑑賞、批評などについての知識や能力を気楽に習得することを目ざしてきました。よい文学を味わいたい方、文章を自分のものにしたい方、将来すぐれた文学作品をものにしたい方もここで勉強して下さい。

 創立当時の趣旨に「高知に文学土壌を培い、人間と社会の真実と美を高く謳った香り高い文学を、この高知の土地からつぎつぎと生みだしたいものです」、「文学同好の方よ、高知文学学校のメンバーに加わって下さい」とあります。この呼びかけに応じ、これまでに4,000人を超える方々が巣立っていきました。

 また、高知文学学校には研究科も設けられており、本科を修了された方は、ここで楽しみながら継続して学習を深めることができます。本校で学んだ方々は、文学を日常に生かし、みずからの作品を出版し、文学賞を受けた方もたくさんいます。そんな営為が評価され、高知文学学校は2005年に高知県文化賞を受けました。私たちは高知の文学の質とレベルを高めるため、今後ますます「高知文学学校」を充実させてゆきたいと思います。

授業風景

かるぽーと第三学習室で開かれている授業風景、また課外のイベントの写真です。

(なお、今年度2021年からは新型コロナウイルスの感染対策のため、こちらの教室より広い11階大講義室で

授業を行っておりますので写真とは異なります)

組織構成

運営委員

内山 眞知子       講義担当部会計・監査委員

大野 早苗        会計

小松 幸恵        事務局長

佐竹 峰雄

三宮 和恵        レクリエーション担当部副部長

西川 香代子       機関誌担当部副部長

西村 雅人        機関誌担当部部長

濱田 幸作        会計

濵田 健夫        名簿管理

弘瀬 誠一        講義担当部部長

箭野 文         監査委員

やまもと さいみ    講義担当部副部長

米沢 朝子        運営委員長

顧問

杉本 雅史

高橋 正 

GALLERY

現在までに出版した機関誌「高知文学」及び記念誌の一部をご紹介しています。


機関誌「高知文学」

毎年出版している機関誌です。高知文学学校生たちの作品が収録されています。

高知文学学校記念誌

「高知文学」賞 歴代受賞者

第1回(第33号) 震洋の夏 結城忍

第2回(第34号) 青大将 久武慶計

第3回(第35号)堀辰雄のためにー風立ちぬ、いざ生きめやも 小松幸恵

第4回(第36号) 水際まで 米沢朝子

第5回(第37号) 夜汽車 広瀬弘章

第6回(第38号) 陽炎 衣裴長久

第7回(第39号) ぬばたま ほり啓

第8回(第40号) 翼よ空はるかにはこび給え 本宮典久

第9回(第41号) レンゲの首飾り 生方如水

第10回(第42号)私の「文章教室」から あるまじろう

第11回(第43号)影と歩く 松浦由可子

第12回(第44号)汽笛の聞こえる部屋 浜田幸作

第13回(第45号)怒れ、怒れ、怒り狂え 上野道人

(同号 高知文学奨励賞)風と雲と炎と ー猪野睦先生をを追ってー 西川香代子

第14回(第46号)もどり道 山﨑静香

第15回(第47号)  該当作なし

第16回(第48号)  葬儀 杉本 雅史

第17回(第49号)  奥殿に咲く花 桜木 幸輔

第18回(第50号)  教会の迷い猫  山内 めぐみ

○第 70 期課程表(2024 年度:2024 年 4 月~2025 年 3 月) かるぽーと 11 階大講義室 午後 6 時~7 時 20 分

月/日 講 義 題 講 師

4/ 3(水) 開講式―文学ってなに? 新入生をかこんで

4/10(水) 寺田寅彦「備忘録」について 高知県立文学館学芸員 川島 禎子

4/17(水) 詩を読む 詩を書く 詩集『夢の途中』著者 やまもと さいみ

5/ 1(水) 「人間詩」 川柳 『川柳木馬』同人 内田 万貴

5/ 8(水) 『竜馬がゆく』のスリルとサスペンス

*文章教室①作品〆切 元土佐中高等学校国語教師 広井 護

5/19(日) 文学学校総会      運営委員・在校生等参加

5/26(日) ピクニック―新入生歓迎交流会 城西公園

6/ 5(水) 近代文学とジャーナリズム

*『高知文学』第 50 号教室販売開始 高知新聞社学芸部長 天野 弘幹

6/12(水) 俳句が生き残る理由・他 俳誌『蝶』代表 味元 昭次

6/19(水) 文章教室① 高知文学学校運営委員 小松 幸恵・浜田 幸作

7/ 3(水) 自由民権の名文句 高知市立自由民権記念館館長 筒井 秀一

7/10(水) 島尾ミホと〈語り〉

~〈南島〉へのまなざしから見えるもの~ 高知工業高等専門学校准教授 翁長 志保子

7/14(日) 『高知文学』第 50 号合評会 13:00~ 17:00

小松 幸恵・杉本 雅史・広瀬 弘章(文芸誌『風土』同人)・ほり 啓・米沢 朝子

                       ~ 8 月 は 休 講 ~

9/ 4(水) 今期の芥川賞について 文学プロジェクト『珍』主宰 ほり 啓

9/11(水) こどもの本から世界が見える~戦争と平和~ 土佐町読書推進コーディネーター 古川 佳代子

9/18(水) 今期の直木賞について *文章教室②作品〆切 高知文学学校運営委員 弘瀬 誠一・内山 眞知子

10/ 2(水) 戦時下と無頼派文学―坂口安吾・太宰治の言葉― 高知県立大学文化学部准教授 田中 裕也

10/ 9(水) 現代短歌の世界 高知新聞歌壇・『高知アララギ』選者 井上 佳香

10/16(水) 文章教室② 高知文学学校運営委員 杉本 雅史

文筆業 津田 加須子

11/ 6(水) 教養小説の伝統とその崩壊 高知大学名誉教授 瀬戸 武彦

11/13(水) 菊池寛「恩讐の彼方に」「青洞門物語」と国語科教科書 高知大学人文社会科学部教授 田鎖 数馬

11/20(水) 西郷文芸学:イメージの筋 元中学校教諭 山中 幸三郎

12/ 4(水) 田宮虎彦の文学 文筆業 津田 加須子

12/11(水) 小説とスポーツ 高知大学人文社会科学部教授 高橋 俊

12/21(土) 文学学校忘年会 高知会館 第 70 期生・在校生・講師等参加

1/ 8(水) 夏目漱石『坊っちゃん』その時代と今

*文章教室③作品〆切 高知県立大学文化学部准教授 友原 嘉彦

1/15(水) ドストエフスキー『死の家の記録』を読む 詩誌『兆』同人 西村 雅人

1/22(水) 村上春樹の楽しみ方『風の歌を聴け』 エッセイスト 小松 幸恵

2/ 5(水) 文章教室③ 高知文学学校運営委員 西村 雅人・米沢 朝子

2/12(水) 『史記』その六 元高等学校国語教師 山本 千穂

2/19(水) 地中から知る歴史の真実 土佐史談会会長 宅間 一之

3/ 5(水) 今期の芥川賞について 文学プロジェクト『珍』同人 米沢 朝子

3/12(水) 今期の直木賞について 文芸誌『風土』同人 杉本 雅史

3/19(水) 修了式―文学に応えて 修了生をかこんで